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ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。

漫画「進撃の巨人」1-22巻 読んだよ! 感想!

4月に進撃の原作が完結することが発表されましたねぇ。ハガレン方式で漫画連載とアニメが同時終結するっていうことですか。マーレ編も買おうと思っているんだけど、ネタバレ弾にかすった程度でメンタルにダメージを喰らっている私としては、正直読むのが怖いよお……。

 

アニメは今週一回休み。おかげで22巻まできっちり読み終わりました。

仕事山積みだけど、まあ現実逃避だよね。今週は、もうこの国に深く失望して、なんで私はこんな国に暮らしているんだろうと自問自答だよ! もう色々ありえないよ!

 

ということで、アニメ版と比較しながら、漫画「進撃の巨人」1-22巻の非常にどうでもいい感想。

ところで私は二次創作脳のカプ厨(BLとGLもあるよ!)なので、その手の妄想感想が苦手な方は以下スルーでお願いします。

 

1)絵はかなり好き

漫画版は絵が下手とか癖があるとか聞いていたのですが、まあ確かに第1巻はちょっとアレですが、5巻くらいからは絵柄も安定して、安心して読めるビジュアルに。1巻の絵を見て敬遠するのはあまりに勿体ないと思います。若い新人作家さんの初連載だと絵柄は不安定というのはよくあることだし、連載を通して絵が洗練されていくのを見るのは、ある意味、連載を追う醍醐味だと思うので、個人的には好印象。

いわゆる萌え絵からかけ離れている絵ですが、萌え絵が苦手な私にとっては、むしろほっとします。

巨人のグロさはあの絵柄だからこそ表現できたと思うし。

アニメはそこらへんをマイルドにして、原作のテイストを残しつつも一般受けする絵柄(特にキャラデザ)となっていますね。でも、ミカサちゃんの唇プルンプルンはやりすぎだと思う…。

2)構成

アニメ版とは構成が若干異なっているけど、連載しながら話を展開させている漫画と違って、後発のアニメの方が利はあるね。104期生の訓練兵時代のエピソードは4巻に回顧される形で織り込まれているけど、アニメでは時系列を追っているから、最初のほうで登場。雑誌連載だと打ち切りの可能性があるから、最初にプロットのコア(エレンが巨人になること)を入れて読者の興味をひかないといけないから、このあたりは仕方がないね。

 

にしても、アニメ版はかなり原作に忠実に作ってあるよね。原作のいいところをうまく取り込みながら、エピソードやプロットを上手に再構築して、一般受けするように作っている点で、アニメ化のいい成功例じゃないかな。漫画原作とアニメの両方にとって幸福な関係を築けていると思う。

 

個人的には、漫画版とアニメ版を比較して漫画版の違った点を見出したかったので、むしろアニメ版と異なった点があると嬉しかったです。

  • クーデター

かなりプロットが異なっていたのが、13巻と14巻で中央憲兵と闘ったあたりですかね。アニメ版のほうがプロットがクリアかな。ただ、そのせいで原作と細かい点で齟齬が出てしまったみたいだね。

アニメ版を見たときにすごく疑問に思ったのが、なんでミカサがヒストリアに「女王になったらあのチビ(リヴァイ)を殴ればいい」とけしかけていたのかということ。だって、クーデターを仕掛けてヒストリアを女王に据えるというのはエルヴィンの案なんだから、殴るならエルヴィンだろうと思ったんだよね。

でも、原作を見て納得。そりゃ、リヴァイに胸倉つかまれてあんな言い方されたら、あとで殴れとけしかけられわ。でも、ここでけしかけていたのが会長…。まあ、アニメ版のようにミカサがけしかけるのは好きなんだけどね。だって、リヴァイに反抗できるのってミカリンくらいでしょ!ハンジは口喧嘩では勝てそうだけど、格闘ではリヴァイに敵わなさそうだし…。

サネスの拷問は、さすがにアニメでは詳細出せないよな…。つーか、ハンジのあの、ピー(自主規制)を潰す拷問器具ってどこから調達してきたの?? 女キャラがここまでするなんて、さすがマッドサイエンティストだねぇ。こういう汚れ役もできる女キャラ好き。にしても、サネスの言葉が気になるなぁ。次はハンジの番だって呪いをかけるなんて。諌山先生は細かく伏線拾っていくみたいだから、このサネスの言葉が実現したら、すごくイヤだなぁ。女が拷問されるのはちょっと…いくら中性的なハンジでもさあ…。

そうそう、アニメ版ではカットされていたけど、リヴァイとハンジのコンビ芸もさえていたねぇ。一番好きだったのは、エレンの硬質化実験に失敗したとき、リヴァイの言葉をハンジがポジティブに翻訳してあげたこと。アッカーマン家の人はミカサといい言語能力に問題ありなのかね。あと、ニックが殺されて責任を感じていたハンジをリヴァイが励ましたところも二人の信頼関係が見えて、よかった。

アニメ版では新聞社とのやりとりも詳細が省略されていたけど、ハンジが部下のことを悪く書かれたって怒っていたのはよかった。ニファもケイジもメガネ君(名前わからん)も好きだったから、死んだのが悲しい。特にニファちゃんはちっちゃくてかわいかったのに、顔を潰されて殺されたのはひどい…。ニファちゃんは絶対ハンジに可愛がられていたと思う…。

笑ったのは、女装アルミンが可哀そうな目にあったあと、性格が悪くなったところ。アルミンって、自己卑下が多くて「いい子」ちゃんキャラっぽかったのが好きじゃなかったんだけど、エレン曰くもともと「陰湿で姑息」らしい。そうだよ、そういうのが見たかったんだよ。私的にこのシーンでアルミンの好感度アップ!

 

  • 巨人のなぞ

アニメ版は漫画版よりも巨人の謎に関する詳細が省かれたかなって感じ。イルゼの手帳はOVAになっているんだよね?(見たい)まあ、このエピソードは巨人とコミュニケートできる可能性とユミルの過去を示唆しているからねえ。クリスタを探すときに、ユミルの名前が出た瞬間、ハンジとリヴァイが驚いていた理由がやっとわかった。

あと、ラガコ村の詳細も割とカットされていたんだけど、コニーのお母さんと思わしき巨人から杭を抜いてロープだけで拘束するようにしたところが好き。ハンジが巨人のことを「不憫なところがかわいさの一つ」だと思っていて、巨人が人間だとわかったとき、なぜ彼女自身がそんな風に巨人を不憫かわゆく思っていた理由がわかって納得したみたいだけど、なんというか彼女のそういう物の見方が好きだわ。

 

  • エルヴィンとナイル

ところで、ナイルとエルヴィンの関係がすごく気になる。マリーは酒場の女性で、エルヴィンもマリーが好きだったんか!アニメ版でも思わせぶりにマリーの名前が出ていたけど…。ナイルはエルヴィンに対して愛憎があるみたいだけど、エルヴィンはナイルに対して割合好意があるんかな。マリーが好きだったっていうより、ナイルがマリーを好きだったから、エルヴィンはマリーを好きになったんじゃないの? なんかゆがんだ三角関係だ!(めっちゃ好き)

にしても、ナイルも色気のあるおっさんだよね。リヴァイにはウスラ髭なんて言われていたけどさ。進撃のオッサンってなんでみんなこんなに色気があるんだろう…。私はそんなにBL趣味がなかったはずなんだけど…。

 

ところで調査兵団の団長は酒場の女性を好きになって三角関係に敗れるという掟でもあるの? キース・シャーディスもカルラが好きで、グリシャにとられたってことだよね。うひゃー。こっちは、BL関係になりそうもないけど。

にしても、ハンジがキースにあこがれていたってどういうこと? まあ、10代の子の気の迷いだろうけど。もしかして、ハンジはファザコン? 若かったころは、エルヴィンに懐いていたと思うけど。

 

色気が駄々洩れなオッサン陣に比べて、女性陣は色気がないねぇ。(でもそこが大好き!)

ところで、原作のハンジはかなり中性的だね。道理で、二次創作見ていると、やたら「ハンジ女性設定」とかいう注意書きが出てくるはずだ。原作の彼女は男まさりというわけではなく、単に長身でスレンダーで貧乳なので中性的な女性か女性っぽい男性に見えるってところかな。でも、アニメは目が大きくて胸もある。(壁の上で寝かされているとき胸がちゃんとあった!)私は原作版の長身スレンダーでまな板、目も大きくない(でも美人な)ハンジのほうが好きかな。アニメ版は可愛すぎる。

髪型をちゃんとして黙ってさえいれば、オスカル様みたいに女性にもてるタイプだと思うよ。

ちなみに、あの辛い「白夜」で、ミカサがリヴァイから注射を奪おうとしたシーンで、ハンジがミカサを羽交い絞めにするシーンが好き。あのシーンで、最初はもちろん、ミカサをリヴァイから引き離すために羽交い絞めするんだけど、羽交い絞めから徐々に抱きしめるように変わっていくのよ。ミカサを宥めて慰めるように後ろから優しく抱きしめて、その次のコマではただ後ろから抱きしめながら、ハンジはミカサに縋っているの。すごく胸がキュンとした…。ミカサもハンジに縋るように抱きしめられたら、そりゃ反論できないよ。「白夜」のあのシーンは現場にいたみんな辛い…。

だから、そのあとの勲章授与式の前に、フロックがミカサにあんな言い方するのがむかついた。そんなんだから、フロックは雑魚なんだよ。女の子にも絶対もてない。

 

 

さて、もう一つ寝ると、シーズン4の第5話だ!