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ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。

アニメ「呪術廻戦」Ep.30 (S2 Ep.6)

S2再開した呪術廻戦見ました。前半と後半の雰囲気が違い過ぎて笑える。

とりあえず、以下乱雑な感想。(原作まだ読んでいません。アニメのみです。術式などあまりわかっていません。)

 

前半

ミミズ人間の劇中劇がなんだかなぁ。ここまで時間と作画労力を割く必要ある? 順平の件があってこの内容か。趣味悪いな。後半のメカ丸の伏線になっているんだろうけど。

虎杖はホンマにええ子やねぇ。(急に関西のおばちゃん口調になってしまう!)

で、このユウコちゃんは、この先、真人に利用されて順平みたいになってしまうんだろうか…。そうならないことを祈っているよ。

虎杖・伏黒・釘崎の三人組が仲良くしているとほっこりするんだけど、五条・夏油・家入の三人組と対比させられているんだろうか。だとしたら、この中の一人が夏油みたいに離反か死亡でもするのかねぇ。似ているのは伏黒なんだろうけど、彼には無事生き残って欲しい。クールぶっているけど、真面目で繊細でいい子じゃん

 

後半

内通者はメカ丸だったのか!

呪術師も学生たちもみんなそれぞれ色々なものを背負っているけど、一番キツイなと思ったのがメカ丸(の本体)の背景だと思ったので、正直この展開は辛い。しかも三輪への想いがその中心にあるというのも…。三輪ちゃんがとてもいい子だから、尚更だ。

うーん、展開についていけない。メカ丸の本体が健康な肉体が欲しいと思って、真人と取引したのはよくわかるんだけど、なんで肉体を得た瞬間に真人と戦っているの? メカ丸の本体が呪詛師陣営に情報を流していたものの、肉体を得るや否や、呪詛師陣営から離反するということが、両者ともに了解事項になっていた、という理解でいいのかな。でも、縛りがあるから、離反されるとわかっていても真人は彼に肉体を作ってあげる以外なかった、ということ?

メカ丸の本体が五条に保護してもらおうと考えているのは全く理解できない。保護どころか処刑されるだろうに。たとえ、呪詛師一派の情報と引き換えにしたところで、処刑は逃れ得ないと思うんだけど。そのあたり考えが甘いのは、やっぱり子供だからなのか…。

しかもいきなりエヴァのパロになっているんだけど。制作会社ちがうのに、大丈夫なの?いきなりネタに走って! ロボアニメ好きだからいいんだけど。

 

で、歌姫がずっと辛そうだったのが、悲しい。彼女も疑いたくなかっただろうし、最後まで信じたかったんだろうね。教え子に裏切られる失望もそうだけど、自分が気づいてあげられなかった、導いてあげられなかった、という後悔や自責の念の方が大きいんじゃないかな。交流会の時でも、すぐに三輪の回収に走ったり、学生の無事を喜びましょう、と言ってたし、学生思いのいい先生だろうから、余計にね…。

パイプから落ちる水滴が歌姫の涙の暗喩かな…。シーズン2の冒頭であれだけ可愛くて無邪気な歌姫を見たあとに、これだもんな。落ち着いた大人の女教師になったけど、苦渋もたくさん舐めただろうし、顔の傷も増えたからなぁ。ところで、彼女の顔の傷ができた経緯は原作で明かされているの? 顔に大きな傷のある戦うお姉さんは好きだ。バラライカとか。眼帯女が性癖なのも、眼帯は傷の隠喩だからね。

 

私も教職の身だから、自分の学生がやらかしたら辛くて泣いちゃうよ。(たとえば銃乱射とかさ)気づいてあげられなかった、声をかけてあげられなかったことをずっと悔いると思う。そして、止められなかった自分の無力さも。止められるのなら、全力で止めに行く。

 

あ、エレンに対するハンジさんの心境もこんな感じなのか。

 

夏油が村人ぶっ殺して離反したときのヤガ先生もかなり動揺していたけど、後悔いっぱいしたんだろうねぇ。交流会の最後で、京都の学長と話していたとき、後悔の積み重ねについて語っていたけど、まさしく夏油のことだよね。

来週は京都の子たちがメカ丸の裏切りを知ることになるのか。辛いなぁ。特に三輪ちゃんは。OPで三輪ちゃん泣いていたな…。

 

メカ丸に許しの道があるとしたら、五条のいう「上の連中」を皆殺しにするくらいしかないんだろうけど、この「上の連中」って具体的にはどうなっているんだろう?

映画版でゼーレみたいな人たちと五条が乙骨について話していたけど、具体的な組織図が見えてこない。御三家の連中が中心っていうわけでもないのかな。もし、御三家が権力を握っているのなら、五条にも権力がもっとあってしかるべき。それとも現実の政治家や高級官僚がからんでいるのか。天元は呪術的な力はあるけど、現実的な政治力はなさげだね。(天元はラスボスなの?)

呪術師たちと現実の社会機構がどうつながっているのかもよくわかんないな。警察や司法との関係は? 

呪術の技よりも、こういう社会構造の方が気になるんだけど。原作読むとよくわかるのかな……。

 

 

 

 

 

 

アニメ「呪術廻戦」S2 懐玉・玉折

ようやく呪術廻戦のスイッチが入った! とはいっても、術式とか全然わかっていないので、雰囲気で見ている状態です。とりあえず「アニメ楽しみ! 原作読みたい!」モードにまで持ってこれたので、これはスイッチが入ったと言ってもいいはず。

以下、乱雑な感想!ナナミンに気持ちが偏っています。五条にちょっと厳しいかも。

原作はまだ手を出していません。

  • 「懐玉・玉折」のするめのような中毒性(?)

なぜかずーっとリピートしてます。正直、自分でもその原因がわかりません。

OPとEDはめっちゃ出来がいいね。中毒になっているのは、このOPとEDの出来のよさのせいかも。ただ、微妙に詐欺っぽくない? 五条・夏油・家入の三人の青春っぽく描いているけど、硝子の出番があまりなかった…。ナナミンと灰原ももっと掘り下げてほしかったなぁ。

大好きなナナミンが若い!(最初気づかなかったよ…)でも、出番があまりなかったので悲しいです。灰原についてもっと掘り下げてもよかったのでは。これじゃあ、死ぬためだけに出したみたいだよ。もう少し夏油やナナミンとの絡みを描写していれば彼の死の影響がいかに大きかったか、説得力が出たと思う。ナナミンがリーマンになったのも、「呪術師がクソだ」と言い張るのも灰原の死が原因でしょう? 彼が虎杖君を子ども扱いして、守ろうとしているのは、このエピソードがバックにあるのね。泣ける。

ナナミンの「もうあの人ひとりでよくないですか」という呟きが重い…。

メタな意味でいえば、最強キャラの矛盾だな。五条ひとりでなんでもできちゃうわけだから、彼をなんとかしなければ他のキャラに話がまわらない。(進撃のリヴァイも結局、ケガでその力を封じられたから、他のキャラが頑張って見せ場をつくる余地ができたし)

で、夏油が闇落ちしたのって、理子(と黒井)が殺されて、灰原が任務で無残に死んで、ツクモさんに何気なく肯定される中、呪霊のみえる女の子たちが村人に迫害されて、呪霊玉もゲロのように不味いし、と複数の要因があるようだけど、一番大きいのは、親友の五条が最強になった、でも自分はそうなれない、という劣等感なんだろうねぇ。今までは、二人で最強だと思っていたし、周りもそう思っていた、でも、今は親友が最強になって、自分は彼にはなれない。五条に見下されるような自分に耐えられない、という感じ?

呪術師だけの世界を作るっているのは、後付けの理屈に聞こえるんだけど。

面白いのが、懐玉1話の冒頭で、弱い歌姫を二人でからかっていた時、五条は歌姫をいじめていると自覚しているのに、夏油はその自覚がなかったというところかな。彼はあくまでも常識人で、弱い人を守らなければいけないと道理を説くにもかかわらず、内心では五条と同じように人に序列をつけ、若さゆえの万能感を楽しんでいたという。ただ、本人にその自覚はなかった。自覚があるから五条がマシかというと全然そういうわけでもないんだけど…。五条という最強呪術師がいると、そこに序列ができるし(しかも、五条自身は煽り体質で、他人を見下すという性格の悪さ)、自らのプライドと折り合いをつけるのが難しそうだね。特に男性呪術師連中は。

ナナミンは、リーマンになり、さまざまな小さな絶望を経験して(抜け毛が増えたり、お気に入りの総菜パンがなくなったり!して)大人になるんだよね。それは現実と折り合いをつけるっていうことだよね。だから、彼も呪術師に出戻りして、五条を最強とする序列の中でも、自分の立ち位置を確保してやっていけるくらい大人になったんだな…。

夏油は、ナナミンのように小さな挫折を繰り返し経験して現実と折り合いをつけることができなかった、という点で、大人になれなかったのか。五条の傲慢さやガキのような煽り体質がなければ、夏油ももう少し簡単に折り合いをつけられたのかもしれないけど。その点において、五条が親友を失ったのは自業自得だ。

あとは、五条にいじめられても、伊地知さんのように根気よく対処できるようになるしかないのかねぇ。私、伊地知さん、めっちゃ好きなんだよ。真面目で、ちゃんと仕事もできて、学生を守ろうとしていて、すごくまともな大人だ。(だから、伊地知さんをいじめる五条にむかつく。)

歌姫もいじめられているけど、彼女はいちいち五条の煽りに反応しないほうがいいのでは。彼女の反応が可愛すぎで、五条がちょっかいかけたくなるのもわかるんだけど。ところで、懐玉の冒頭の若い歌姫が超絶可愛かった! 硝子とイチャイチャするシーンが他にもあるかと思いきや、出番がなかった…。にしても、この過去回想シーンって10年前なのか。ということは、S1の歌姫はアラサー?で、メイさんはアラフォーぐらいなの??? 年増のお姉さまキャラ好きだから、いいんだけどさ。今のところ、歌姫が女性キャラでは推しかなぁ。硝子ともっと女性同士で仲良くしているシーンがみたいです…。

 

  • ギャグシーンは生暖かくスルー

懐玉・玉折の演出はバランスが悪いと思う。実写映画風の画面作りをするときもあって、それはそれでいいんだけど、そこにデフォルメキャラのギャグシーンが織り込まれたりするので、なんかツギハギ感がする。あと、クライマックスの戦闘シーンでクラシック風のキレイな劇判を入れるのも、割と手垢のついた演出なので、あまり好きじゃないなぁ。でも、玉折の夏油のシャワーシーン(!)でシャワーと拍手音がオーバーラップしていくのは面白いと思いました。こういうのは、音がつくアニメならではの良さだよね。

で、今S1から見直して復習しているのですが、寒いギャグシーンをなんとなくスルーできるようになった! これは勝利だな。あと、五条悟のウザさにイライラさせられることが多かったのですが、ナナミンを見習ってスルーできるようになったのも、勝因かも。五条のウザさはおそらく原作者様の意図するところだろうから、ここでその手に乗るわけにはいかないのです。

 

  • 総集編助かる!

ネタバレをできる限り避けるため、あまり検索したり他の媒体を見ないようにしています。おかげで、時系列も術式も人間関係もよくわかっていませんでした。で、総集編の閑話を見たところ、よく整理されていて、とても助かりました。しかも、ナレーションが、私の大好きな榊原良子さま! お久しぶりのお声に感涙。榊原さんのナレがすごく不穏で、クーデターでもはじまりそうな雰囲気だと思うのは、私が押井監督に毒されているからなのだろうか…。にしても、榊原さんを単なる総集編のナレで起用だなんて、なんでそんな贅沢できるの? 予算余ってるの? ナレがあるとわかりやすいので、毎回榊原さんのナレを入れてもらえないかなぁ。もっと私のモチベと理解度があがるし、耳も幸せになるから…

 

  • ナナミン大丈夫?

ネタバレはできる限り避けつつ、ナナミンのファンアートやら漁っていたのですが、なにやらネタバレに被弾したみたい? ナナミン大丈夫なの?? めっちゃ心配。というか、この流れは、進撃のハンジさんと全く同じなんだけど!!!

進撃のハンジさんの場合:

1)アニメを見て、ハンジさんにはまる

2)原作は後にして、当面アニメを初見で楽しむことにする

3)ネタバレを回避しつつ、ファンアートなど楽しむ

4)ネタバレに被弾したっぽい? 132話でハンジさんに何か起こったみたい。どうしよう?

5)気になるから、原作を読もう

6)原作を読んで号泣。ハンジさんのことが諦めきれず、呪霊と化す

 

まさか、ハンジさんと同じ流れなのでは? 戦々恐々としています。どうしよう? このまま原作読まずにアニメを見ようかな、それとも、ネタバレ被弾が避けられないなら、原作にさっさと手をつけるべきなのか?

にしても、呪術廻戦って割合みんな生き返っているから、ナナミンも楽観視しているところがある。ナナミン大好き。がんばれ!

 

 

 

「水星の魔女」最終回について(その3)

「水星の魔女」の最終回について、2回(最終回放送直前と直後)簡単なエントリーを書いていたのですが、もう一度なんか書いておこうかな~と思っていたら、いつの間にか公式(バンナム)が炎上していた…。

magmix.jp

バンナムは下手をうったな。この修正&声明文で炎上しないと思えるなんて、あまりにも世界の流れを知らないそのナイーブさに正直あきれ果てています。こんなんでよくガンダムを世界展開しようなんて言えるな。ゆるーいガノタの私ですが、当面ガンダム見るのやめようとすら思ったよ。(少なくとも当面バンナムに利益を落としたくないと思う)

 

  • 同性婚

スレッタとミオリネの結婚は、第1話からずっと示唆されてきたし、今更それを否定してどうすんのよ? だったら、第1話で同性婚に戸惑うスレッタにミオリネが「お堅い」なんて言わせなきゃいいのに。そのあとも、「花婿・花嫁」「ドレス」などなど結婚を示唆するキーワードが繰り返されたのに。途中で、グエルやエランがちょっかいを掛けてきてひやひやしたし、スレッタとミオリネの関係にあまりエモさを感じなかった(個人的感想)けど、さすがにこの二人の結婚は既定路線だろうと思っていました。だって、これで最後に破局エンド(最悪なのは異性婚エンド)をやったら、炎上するだろうし、クイアバイティングって批判されるのが目に見えていたからね。

だから、最終回で、二人が指輪をしていて、エリクトが小姑になって、プロスペラも含めて家族になったのがちゃんと描かれたから、正直ほっとしたのよ。問題点山積みの最終回だったけど、最低限のノルマは果たしたし、なんとなくハッピーエンド風に見せていたから、これで新規ファンを逃すこともなく、ガンダムはあと10年戦えるって安心したのに、この仕打ち!!!! スタッフのここまでの苦労をバンナム自ら破壊するような真似をしてびっくりだよ。クリエイターに対して敬意がなさすぎない?

正直、小林監督も脚本の大河内さんも女の子同士の関係を描くのがあまり得意じゃないんだろうなぁと思いながら見ていたんだけど、それでも最後はあの二人で締めてくれたから、とりあえずよかったと安堵していたんだよ。それなのに、結婚は「憶測」ですって公式が言うのはひどくない?

私は百合カプを積極的に摂取するわけではないのですが、推すのはいつも女の子キャラだし、二次妄想するのも女の子キャラなので、女の子カプには幸せになってほしいんだよ…。

 

「結婚」がタブーワードと化した経緯が謎過ぎる。ホモフォビアだと批判されても正直仕方がないと思う。

件の市ノ瀬さんインタビューでは「末永くお幸せに」という表現はOKで「結婚」はダメなのが変じゃない? 市ノ瀬さんが言っていないことを言ったというのは確かにダメなんだけど、それは括弧を使って、編集が補完したと正誤表で明記すればいいだけの話でしょう? (実際、インタビュー記事で編集が補完するなんてよくあることだと思うよ。)正誤表を出さないのもプロフェッショナルじゃない。ダムAの編集部が正誤表を出して、

誤:結婚した二人が~

正:(結婚した)二人が~ *括弧内は編集注

 

とでも言っておけば、ああ、編集さんがわかりやすく補完してくれたんだ、で終わったのに。なんでバンナムは二人の結婚が「憶測」なんていう侮辱的な言葉を出してきたの? 「水星の魔女」という物語を公式自ら全否定してどうすんのよ?

主役とヒロインの関係をタブー化させるくらいなら、最初から女の子カプを主役に据えなきゃいいのに。同性婚が繊細なトピックだってことは、世界のニュースに接していればわかること。ファッション的に適当に扱うのなら、最初から手を出すべきじゃなかった。(適当にあしらわれたアーシアン差別の件もそうだと思う。おざなりに差別問題を扱うのなら、手を出さないでほしかった)

 

  • 公式とは何か

同性婚の話題は別にして、非常に気になったのが、「公式」とファンの関係。そもそもの発端はcv市ノ瀬さんのインタビューなんだけど、なんで中の人の発言が「公式」とされているの? 中の人の解釈はあくまでも解釈の一つだと思っているんだけど、なんでそんなに中の人の感想が絶対視(=公式化)されているの??? 声優の方を下に見ているということではなくて、声優さんもあくまでもスタッフの一人というだけなのに。スタッフの一人が個人的な感想を述べる中で「結婚」と言及してはいけないというのなら、バンナムはその理由を明確にすべきだ。他カプに配慮なんていうアホな理由は勘弁してくれ。

そして、ファンも公式というものを絶対視しすぎていない? 権威主義的というか…。

勿論、同性婚が法的に認められていない日本において同性婚が公式(バンナム)に認められれば嬉しいというのはわかるし、特に当事者の方は勇気づけられるとは思うんだけど…。でも、ファンの言動を見ていたら、公式カプは他カプにマウントを取れるという動機で公式のお墨付きを得ようとしているのが透けてみえるので、げんなりしています。カプ論争はどのジャンルでもあることなんだけど、最近この「公式」を求めるファンがどのジャンルでも多くて、権威主義的な言動にうんざりしています。仮に「公式」カプであろうと、それは他の「非公式」カプを攻撃していいわけはないし、「非公式」であろうと自分の好きなカプなら堂々と推していいんです。それがオタクというものでは? 公式と解釈違いだってあるんだから、ファンは自分の好きな解釈を好きに主張(妄想)するべし。

 

 

バンナムはガンダムを日本のオールドファンにしか売る気がないのかね。

ネットではあと10年、このネタを擦られるでしょうよ。本当にがっかりだ。

 

 

 

 

映画「天気の子」(2020)

アマゾンでデジタルポイントが貯まっていたので、新海監督の「天気の子」(2020年)を見ました。アマゾンのプライムで、急ぎじゃない配達を選ぶと、デジタル配信に使える小銭(1.5ドル相当)がもらえるんです。

新海監督の作品で見たことがあるのは「雲の向こう、約束の場所」、「秒速5センチメートル」、「君の名は。」くらいで、正直あまり得意ではないのですが、話題作はチェックすることにしています。新作のすずめはまだ米国で配信されていないので、未見。

 

「天気の子」はよかった部分と気持ち悪い部分が混在していてなんとも評価しにくい。俗にいうセカイ系の発展形としては、興味深いと思いました。

 

  • よかった点

映像はいつもの通り美しいですね。東京の街の描写も好きだし、最後の水没しかけた東京の街並みも好きなビジュアルだ。(廃墟が水没したイメージは大好物!)

どことなくラピュタを思わせるな。ボーイミーツガールの王道というだけではなくて、ホダカがヒナを助けるために積乱雲をつっきって、空中の庭園のようなところでヒナに再会するあたりが、ラピュタに突っ込んでいくシータとパズーみたいだなと思ったり。

微エロ要素は控え目。前作の「君の名は」がめちゃくちゃ気持ち悪かったのは、三葉との体の入れ替わりとか口噛み酒とか、あの手のエロ要素が本当にダメだった…。女子高生へのエロ目線が気持ち悪いんだ。

今作も胸の谷間とかあったけど、大学生の夏美相手だし、ギリギリ許容範囲。三人で泊るのがラブホというのもそれらしいけど、とりあえず凪もいるしOKかな…。エロ要素が気持ち悪いかそうでないかの区別ってすごく個人的なんだけど、今回は私的に許容範囲内だ。(でも、アメリカだとこういうのにうるさい大人はたくさんいるから、アメリカ人の一般人にすすめられるかというとやっぱり無理だと思う。なんでこういう文脈上不必要なエロ要素をぶっこんでくるんだろう…)

 

あとよかったというわけではないのですが、面白かったのが、児童相談所が悪者扱いだったこと。現実、あまり機能していないという気もするので、仕方ないのかなぁ。予算も人手もなさそうだし。でも、あまり無能に描かれるのはちょっと可哀想。(こういうのを見て、児童相談所は無能だから、相談しないという選択肢が現実的に広まるのはあまりよくない気もする)

頼れる人のいない貧しい子どもたち(と大人たち)が集まって疑似家族を作り、児童相談所や警察に追われるのって、是枝監督の「万引き家族」を思い出しました。あの映画は後味が悪かったけど、こっちはハッピーエンドだから後味は悪くないね。そもそもホダカ君はなんで家出したの? 貧困や虐待、いじめなどの問題を抱えているようには見えなかったから、反抗期の少年のひと夏の思い出って感じかな。(それは別にいいんだけど)

 

  • セカイ系の発展形?

ヒナが犠牲になって東京を救う必要は全くないし、ホダカの選択は全く問題ないと思う。核兵器のスイッチを押す/押さない、とかいう選択ではなく、天気という因果関係がはっきりしないものなわけだし。

一人の少女が世界の命運をにぎり、結局犠牲になって世界は救われるけど、人々はその犠牲を知らない、というエンディングはセカイ系でありがちだよねぇ。TV版のまどマギがよい例かな。

少女とセカイを天秤にかけ、少女を選んだ結果が、「雨がやまない」というものなら、悪くないんじゃない? 気候は変動するものだし、人も社会も気候に適応していくものだから。須賀の「世界なんてそもそも狂っている」というのはその通りだ。

これがセカイ系に対する一つの回答なのだとしたら、

1)少女が犠牲にならず、世界が変わってしまっても、人も社会もそれなりに適応して生きていくものなのだ。(だから、少女は犠牲になる必要もないし、世界を選ぶ必要もない)

という考えは真っ当だと思う。

ただ、その一方で、

2)天気の巫女を失ったせいで、世界は変わってしまったが、人々はそのことに気づいていない。(世界の隠されたメカニズムに人は気づくことがないのだから、犠牲になっても無駄)

という考えになると、まさしく陰謀論じゃない? 

DSだの某アノンだのと、陰謀論が真っ盛りな今日この頃ですが、陰謀論者に餌を与えないようお願いしたいところです。

 

  • 気持ち悪かったところ

どうしてもダメだったのが、音楽の使い方。もともとJpopが好きじゃないというのもあるのですが、劇中曲がどれもこれも「not for me」だった…。これはMusic Video?と思えるくらいにふんだんにRADWIMPSの楽曲が使われていて、かなり苦痛だった。しかも楽曲の使い方が陳腐だと思います。一番、げんなりしたのは、ホダカが警察官たちに囲まれて、銃を撃った瞬間にエモい感じの曲を流したあの演出。(で、ホダカが逃げ出して、屋上に走り、鳥居に飛び込んだ)この一連の音楽とシーンの演出はあまりにもありきたりで、すごくチープに感じて、正直萎えました……。

MVと割り切って見られればそれでよかったのでしょうけど。

音楽に関しては、私自身が結構特殊な趣味をしているという自覚があるので、あまり批判するのはどうかと思っていましたが、もうちょっと使い方を工夫して欲しかった。エモい音楽というのも流行りすたりがあるし、音楽も映画を構成する重要な要素なので、MVとまで言えるくらいの過剰さが気になりました。

お若い方にはうけているのでしょうし、単なる中年BBAの戯言ですが!

 

すずめはこちらでいつ配信になるのかな。配信になったら見てみたいです。

 

 

MSZ-010 ZZガンダム(HG 1/144) 完成

今週はすごい勢いでオタク活動やることリストを消化中。

あれもやりたい、これもやろう!と頑張っていたのですが、急に今月末締め切りの修正が入ってしまって、夢がしぼんでいく…。アカデミックの仕事って本当に休みがないんだよね。土日でも平気でメールが来て、休み中にも締め切りに追われているし。自分の研究が好きでこの世界に入ったのは事実だけど、疲れているのも事実だわ。

でも、ようやくパンデミック前から中断していたHGUC 1/144 MSZ-010 ZZガンダムが完成しました! いえーい!

HGUC 144分の1 ZZガンダムの写真

HGUC 1/144 ZZ Gundam

何年かかったんだろう。実質作業時間は15時間くらいかな。パーツが多くて前後左右がややこしくて苦戦しました。ガンプラ初心者はもう少しパーツの少ないキットで練習を積むべきだった。

で、なぜ数年も積みプラをしていたかというと、原因はこれ!

ZZガンダムの腕の装甲パーツが割れている写真

割れたZZガンダムの装甲パーツ

ウイングシールドをうっかり逆につけてしまって、取り外す時に、ぱっきり割れてしまったのよ。

これですっかりやる気をなくしてしまいました。接着剤を買ってきてくっつけてから続きをしようと思ったのですが、パンデミックやら大きなプロジェクトの締め切りやらで忙しくて、結局ずるずると積みプラをしてしまったというわけです。

今回、大きな仕事に一段落がついたので、心機一転!

割れたパーツは接着剤で無事くっついたのですが、はめるとき、うまくはまらず、結局ナイフとヤスリで削って、なんとか無事はめることができました。ふう。

一度つけたパーツを外すときは、慎重にしなければならないという教訓を得ました。元々大雑把で粗忽な私には難しい…。

で、このZZのキットは変形させてGフォートレスや、コアトップ、コアベースにも作り替えられるのですが、正直、もうこのMS姿でいいです。下手にとりはずして組み立てなおしたら、またパーツを割ってしまうのが目に見えている…。

プラモですら、変形・合体ロボは大変なのに、リアルでは全くナンセンスな代物だよね。結局、合体ロボは現実性を無視したロマンのみの機体ということですね。。

 

ガンプラ初心者の2体目、ZZガンダムがなんとか完成しました。これでキュベレイちゃんも一人で寂しくないね。

ZZガンダムと白キュベレイのガンプラの写真

HGUC 1/144 ZZ ガンダム と キュベレイ

二人で記念撮影! キュベレイのほうがバインダーのせいか横に大きいんだな。でも、ハイメガキャノンのあるZZのほうが少し背が高く見える。(写真が下手なのはすみません!)

装備マシマシのZZはなんだかんだいってかっこいいね。

次は、百式かサザビーか、Rジャジャか、どれを作ろうかな。サザビーは難しそうなので、百式かなぁ。

 

アニメ「スキップとローファー」

この春アニメは見るべきものがたくさんあって楽しかった!

仕事が大変で辛かったんだけど、その癒しになったのが「スキップとローファー」でした。女子高生主役の日常系アニメって私の趣味ではないので、どんな話題作でも見ることはないのですが、原作の評判が良かったことをふと思い出して、試しに第1話だけでもと見てみたら、とても気にいったというわけです。あまりの癒し効果にはまってしまいました。これから原作も買って読みたいです!(アニメ第2期もやってほしいなぁ)

 

何がよかったかというとうまくいえないんだけど、ミツミちゃんと彼女を取り巻く人間関係の描写がすごく心に響いたな。地に足がついていて、繊細で、希望が見える感じ?

少女漫画なのかと思いきや、現代の少女小説っていう感じ。

私の中では「赤毛のアン」シリーズが一番近いかも。

(そういえば、以前高畑監督の「赤毛のアン」についてエントリーを書いていたんだけど、ここに貼っておこう。)

 

banana-snow.hatenablog.com

 

ミツミとアンがかぶるんだよね。ミツミはアンほど不遇な境遇ではないんだけど、二人とも聡明で明るくて、想像力豊かで、でもちょっとエキセントリックで、勉強に意欲的で、女の子でも田舎から街の学校に進み、将来のキャリアを夢見ているから。ミツミとふみちゃんの関係は、アンとダイアナみたいだよね。

 

ミツミは秀才なんだけど、アニメにありがちな天才ではないし、地に足がついたキャラ造形だ。総務省で地方おこしをするというのもなんかいいね。入省したら、現実と理想の狭間で苦悩しそうな感じだけど、今はピュアな夢見る若者って感じでヨシ。

最初は天然系鈍感女子なのかと思ったんだけど、そんなことなくてちゃんと人の心を洞察できるし、反省もできるいい子なのが泣ける。ミツミの周囲の子もみんなそれぞれ思春期らしい悩みがあるんだけど、少しづつ前に進んでいるのがいいよね。ミカは最初嫌な女の子に見せかけて、多少ちゃっかりしているけど、すごくいい子だし、ゆずもまこもみんなそれぞれ悩みがあるけど、相手のことを理解しつつ成長しているのが見えて、なんか泣けてくるよ。勿論、男の子たちも。しま君も兼近先輩もいい子じゃないの。しま君の子役友達のクリス君とか気になるねぇ。彼はミックスルーツの子なの? あの読モ女の理解者になれるのはクリス君ってわけね。(りりかちゃんも最後の号泣は可愛かったよ!)

もっとも、ああいう高校生活って進学校ならではって気がする。進学校ほど、いい意味で変わり者を許容できる余裕があるし、文武両道の進学校は体育祭や文化祭に気合が入るからねぇ。

夏休みでミツミが実家に帰る回は涙なしでは見られなかった。私も大学進学から実家を離れたんだけど、初めて実家に帰ったときとかあんな感じだったなぁ。

地に足がついた描写といえば、叔母のナオちゃんの描写がすごく好きです。誇張した「オネエ」キャラでもなく、そのあたりにいそうなトランスジェンダーの描写がすごくいいと思います。まあ、お悩み相談担当のトランスジェンダーなんて「オネエ」キャラの定番じゃないかと言われればそうなのかもしれないけど、TGだからというより、独身で子どものいない叔母が高校生の姪とその女友達に接するとしたら、ああいう立ち位置になるのが最適解だと思う。そういう意味で、リアルだな、と。ナオちゃんの若いころの苦悩とか、TGとしての難しさとかさりげなく描写されているけど、でも物語の展開にスムーズに馴染んでいて、すごく上手い描写だと思います。

 

これは現役の学生よりも大人の心にヒットする…。そういう意味で少女漫画誌ではなく、アフタヌーン連載というのもわかるんだけど、こういう作品を少女漫画にカテゴライズできなくなったのなら、少女漫画というジャンルの未来は厳しいと思う。昔は少女漫画もかなり多様性があったんだけどなぁ。

 

最後に一点だけ。

全くストレスなく見られたのが素晴らしいです。女子高生ものって、性的視点が入ることが多くて、それがなによりもストレスになるので、最近は見るのを避けがちです。胸や足を強調したデザインとか、エロ目線の服の影を入れたり、とか。そういうのがないだけで、本当にストレスなしで見られる。日本のポップカルチャーでは、女子高生ってだけでエロアイコンにされることが多くて、最近はもううんざり。(勿論、ミニスカでおっぱいボーンという絵でも他の要素が面白ければ、ちゃんと見るし、評価もしますけど。)これは原作の力もそうでしょうけど、アニメで余計なものが付け加えられなかったのもよかったです。アニメが売れるためにエロ要素を付け加えるなどという余計な判断がなされず、本当にありがたいことです。

 

 

呪術廻戦S1 & 劇場版(S2 ep.1)

夏アニメはあまり面白そうなものがない…。呪術廻戦の第2期が始まったので、S1と劇場版(ゼロ)を見終えて、追いつきました!

S1は去年から断続的に見ていたんですが、結構見ていて厳しいものがあって、苦行だったのですが、なんとか完走。

厳しかった理由は、ギャグシーンが全く合わないということ。

私が歳をとったせいなのか、キャラがデフォルメになって繰り広げられるギャグシーンを全く笑えなくなってしまった。すごくしらけてしまう…。(鬼滅が私的に厳しいのもこの手のデフォルメギャグシーンのせいでもあるんだけど)

あと、笑いどころらしい点(パンダとか、おにぎりの具しか言わない彼とか、アイドルオタクの彼とか)も全く笑えないのが困ったところ。ギャグシーンは、感性が合う・合わないという個人的な趣味による部分が多いので、批判する気は全くないです。ターゲット視聴者であろう中高校生なら笑えるかもしれないし。

進撃のシュールなギャグは好きだったんだけどね。

もういっそのことギャグがなければそれはそれでいいんだけど。その点、ガンダムは伝統的にデフォルメギャグがないので安心して見ていられるね。SDシリーズはあれは別物なので。

 

でも、戦闘シーンはかっこいいし、五条悟が人気出るのはよくわかるよ! 進撃のリヴァイみたいな感じかな。劇場版で垣間見せた夏油との敵対・友情関係も女性ファンの心をつかむよね!ところで、夏油は死んだんだよね? S1で出ている彼は何者なのだろうか。

私の一番お気に入りはナナミン!最初見たとき、バトーかと思っちゃった。声がツダケンさんで無駄にかっこいいんだけど、虎杖君に対していい意味で子ども扱いするのが好きなんだよね。ちゃんと大人として弁えているのが好き。「労働はクソである」という名言に深く頷いております。彼の場合、「資本主義はクソである」というほうが正しいという気もするけど。(私もかつては資本主義の犬として仕事していたことがあるので、もう圧倒的に共感。で、金融の世界から脱出したのも、まさしく彼みたいな理由なんだけどね)

若者組に対する大人組が好きっていうのは、もう私の性癖なんだけど、ナナミンはまさしくツボです。五条に対して塩対応なのも好き。(でもちゃんと情を感じるよ)

ギャグセンスが合わないとか、中二病的世界観がキツイとか「Not for me」を感じつつ、完走できたのは、ナナミンがいるから、という非常に個人的なキャラ萌えからくることは認めましょう。

私が男性キャラを好きになるのは珍しいかも。BLセンサーついてないし。

 

ということで、S2の第1話見ました。映像はさすがに気合入っているね!

これは、五条と夏油の過去編ということなんだよね。歌姫の顔に傷が入っていないとか、家入先生が若い!とか。でも、五条と夏油は高校生にしては老けているよねぇ。

ここから夏油が闇落ちするのを描くのかな。(だからあえて、キラキラ青春ライフといいう風に戻らない過去を描いているのかね)

OpとEd映像を見ていると、五条、夏油、家入の三人が過去編の主役なのかな?恋愛沙汰というよりは友情に見えるし、ちょっと楽しみかも。男二人に女一人の友情三角関係はかなり好み。

にしても、時系列がイマイチわかりにくい。