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ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。

アニメ「進撃の巨人」シーズン4 第8話(第67話)

なんだかすっかりこのブログが進撃感想ブログになってしまいました。最終回まで(原作もアニメも)あと数か月。せっかくのお祭りなので思いっ切り踊ることにしたよ! 本誌にも手を出して追いついちゃった。もはやネタバレ弾を避けることができないと悟ったので、どうせ被弾するなら、本誌に追いついたほうが精神衛生が保たれていいかもと思ったんです。雑誌の連載追いかけるのはハガレン以来かな。

 

ということで、アニメ進撃のシーズン4、第8話(通算第67話)の感想。

原作33巻までのネタバレありなので、OKな方のみ以下にどうぞ。

 

 

サシャが退場しちゃった…。

思わず涙ぐんでしまったよ。原作読んで知っていたのにね。

サシャちゃんには悪いけど、最初は割合どうでもいいキャラだと思っていたんですよ。食い意地の張った女の子キャラというのが割合ステレオタイプだと思ったし、お馬鹿な女の子も好きじゃないんで。でも、あの残酷な世界で彼女の天真爛漫さやおっとりとした(間抜けな)ところが段々癒しになってきて、最後まで生き抜いて欲しかった。強いしがらみや主張もないし(食べ物には執着するけど)ある意味人畜無害だから、みんなから愛された女の子だと思います。(劇中のキャラたちからも、読者からも)

一番好きだったのは、シガンシナ決戦でアルミンが巨人化から生き返って、壁の上でみんなで話し合っていたシーン。アルミンがエルヴィンの代わりに生き返ったことと今後の話を幼馴染三人&リヴァイ&ハンジで話し合っていた深刻なシーンなのに、けがをしたサシャがアルミンの横に寝かされていていきなり「うるさい」って怒鳴って、みんなドン引き。で、ハンジが「サシャにはかなわないな」って笑うのよ。空気よまないサシャのかわいいエピソードで大好きだった……。

原作でこの死亡シーンを読んだとき、すごく微妙な気持ちだったのは、彼女の最期の言葉が「肉」だったいう点。基本的に彼女の食い意地ネタはギャグとして機能しているから、まるで彼女の死がギャグにされたかのような気分がしたのよ。進撃ではギャグもシリアスタッチで描かれるから、これは本気でとっていいの?ってよくわからなかった。で、最期まで「肉」ネタかよ、サシャの死をネタにするな、って不愉快に感じた。せめて、「早くお肉食べたいなぁ」とかフルセンテンスならまだしも、肉の一言はないんじゃない?って思ってしまったんだけど。

でも、今回のアニメ化で、声優さんたちが声をつけて、ああサシャの今わの際の言葉はギャグではなくて、ちゃんと辛い最期なんだなって、納得できた。エレンの問いかけに答えるコニーの言葉に辛さが溢れていたし…。泣きじゃくるミカサとアルミンに声はつかなくて、劇伴だけが流れるという演出もすごくよかった。特に、ミカサにとって唯一といっていいくらいの女友達だったろうに。サシャの死を知ったジャン、リヴァイ、ハンジの表情も。そして、エレン…。昔はあんなに身もふたもなく泣いていたのに…。自分の無力さをかみしめているんだろうか。彼はサシャの死も予知していたんだろうか…。もう、エレンが見てられない。

リヴァイとエレンの再会シーンも、審議所での躾シーンと同じなんだけど、もう全くコンテクストもエレンの反応も違いすぎて……。エレンのふてくされた感じが、CV梶さんの演技によく出ているねぇ。リヴァイもエレンのこと可愛がっていたのに、こんなことになってしまって辛いねぇ。ハンジの声の調子は怒りを必死で抑えているという感じ。怖いなぁ。原作を読んだ時は、困惑と失望のミックスって感じかと思っていたんだけど、朴さんの演技はお怒りモードのハンジさんだったわ。

ガビが視聴者からヘイトを集めているようで悲しい。どんなに軍事訓練を受けた少年兵でも子どもは子どもだ。ジャンは一瞬カッとなって殺そうとしたけど、最後、フロックたちをよく押しとどめてくれた。ジャンは本当にいい男になったよ。

まあ、仮にガビが大人だとしても、ここで殺す理由はないよな。情報を手に入れられるかもしれないし、捕虜としてキープしておくのが当然でしょう。

サシャが射殺される前、ジャンとコニー、サシャの3人が仲良く生き延びたことを喜ぶシーンはその後の悲劇性を強調するだけで、しんどい。ジャンを飛行船に引っ張り上げる時、サシャがジャンの手をずっと握りしめていたり、コニーが二人に後ろから抱き着いたとき、彼の手の上にサシャが手をそっと乗せるのが、もう、ねぇ…。

この飛行船の中で、それぞれに正義があって、人を殺し、殺されているのが、もう地獄だよね。エレン、ジーク、アルミン&ミカサ、フロック、ジャン&コニー、リヴァイ&ハンジ、そしてガビ&ファルコ。みんなそれぞれ戦う理由があり、正義があるから、憎しみの連鎖が止まらない。(この憎しみの連鎖の描写は、本当に諌山先生、上手に描くよね)

サシャのお父さんがまさしく大人の良心の鑑みたいな、よくできた方だから、余計辛いね。あんな素敵なご両親に育てられたからサシャはいい子で、そんなサシャが少年兵に殺され、あんな素敵なご両親は大切な娘を失うんだから。ガビはこれから学んでいくけど、代償が大きかった…。

ところで、ロボフという中年の新兵(駐屯兵団で師団長???)は年長者らしく?殿を務めて、子どもを見て動揺し、殺されるんだけど…。マーレ編では、年長者は殿を務めて死ななきゃいけないルールなのかよ。このあと、このルールに則ってマガト&キース、ハンジが退場するのは辛いなぁ。

 

ところで、ジークとリヴァイの会話が超絶面白いんですけど。ジークが煽る、煽る。子安さんの憎たらしい演技が最高だ。子安ボイス本当に好き。ジークを殺したくて仕方がないリヴァイには悪いけど、この二人の煽り漫才は楽しみにしておこう。そうそう、ここで初めてジークとハンジの会話があったけど、∀ガンダム好きな私は、脳内でロランvsギンガナムを思い出していました。ハンジにはロランがついている、頑張るんだ~(これから辛いことばかり待っているハンジさんに、本当にエールを送りたい…)

 

これから先、鬱展開だ。はあ。私的な、鬱シーンは、

1.エレンがミカサに暴言を吐くシーン(で、アルミンもぼこぼこにされる)

2.エレンがハンジの胸ぐらをつかむシーン

3.キースがフロックたちにぼこぼこにされるシーン(でも、ここで、ハンジが薄着で後ろ手に縛られているのがめっちゃエロいと思ったことを告白しておきます)

4.ハンジが一人で「疲れた」と呟くシーン(でも、そのあとすぐに調べることがあると立ち上がったのはハンジらしいので、カットせずアニメ化してほしい)

5.ピクシスが巨人化されて、アルミンに討たれる(ナイルの方は、あのカヤを襲った巨人なんだよね…)

ハンジの特攻シーンは鬱すぎて、まともな心で見られる気がしない。

 

来週は、無邪気なみんなの笑顔が見られる最後の回かな? エレンがハンジの胸倉をつかむシーンも入るんだろうか。あのシーンは、超絶苦手なんだよ。すごくもやもやする。ハンジが下手をうった理由もなんとなくわかるし、エレンの苦しさもわかるし…。