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ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。クシャナ殿下と南雲隊長とハマーン様に愛が偏っています。

映画「Alita Battle Angel 」(アリータ バトルエンジェル)2019

ガンダムNTを身に行けなかった腹いせ第二弾として、ロバート・ロドリゲス監督、ジェームズ・キャメロン氏が製作&脚本の「アリータ バトルエンジェル」を近所の映画館で見てきました。

ハリウッド映画を映画館で見るなんてすごく久しぶりだ。最近は映画なんてパソコンの画面でしか見ることがなかったからねぇ。最後にハリウッド映画を映画館で見たのっていつだっけ?と考えていたら、なんとキャメロン監督の「アバター」が最後だったことに気が付きました。って、もしかして私はキャメロン監督のファンなのだろうか…。自分で気づいていないだけで。まあ、キャメロン監督は結構なオタクで押井監督の攻殻とパトレイバーが好きらしいので、無意識のうちに親近感を抱いているのかもしれない…。

 

雑感の前に、私は残念ながら原作の「銃夢」を読んだことがありません。OVAは映画を見る前に予習がてらざくっと見ておきました。ということで、私の雑感はアニメ版しかしらない視聴者からの感想ということになります。

 

以下、雑感。ネタバレありなので、ご注意ください。

 

 

 

正直、思っていたよりも楽しめました。何よりもアクションと映像が素晴らしかったです。

ストーリー自体は、OVA版を元に、原作のモチーフ(アリータの前世?とモーターボール)を上手に混ぜ込んでいました。世紀末な世界観やストーリーはいかにも80年代の日本のSF漫画が原作だなという感じで、当時は新鮮だったのだろうと思いますが、2010年代も終わりの今では、古いを通り越して懐かしいなあとちょっと感傷的な気分に。

正直、ストーリーを楽しむ映画じゃないですねぇ。アクションはすごくよかったです。特にモーターボールのシーンの躍動感は、映画館の大きなスクリーンで見る価値があります。こんなにハラハラドキドキさせられたのは久しぶりかも。

映像もお見事! サイバーパンクとスチームパンクの融合っていう感じですかね。建物や街並み、サイボーグの機械仕掛けはスチームパンクっぽいビジュアルですが、それ以外の近未来描写は割と王道のサイバーパンクですね。嫌いじゃないです。

 

アリータの目が大きいのが話題になっていましたが、全く不自然じゃなかったです。原作レスペクトを感じられて、個人的にはむしろ好印象。

 

ストーリーについてですが、一つ気になったことが。OVAではイドがもっと若い青年に描かれていたのですが、映画では完全に中年の男性で、父性が強調されていました。アリータに死んだ娘を重ねて、アリータを娘のように扱うというところがポイントなのですが、私はすごくハリウッドっぽいなあと思いました。年の離れた中年男とティーンネージャーが男女関係を思わせるような曖昧な関係に見せないために、徹底して父と娘の絆を強調しているという感じがしました。このあたりはアメリカらしい。孤独な中年男と10代の少女が疑似父娘の関係を築くというのは、個人的にはかなり好きなパターンなのですが、あくまでも「疑似」なのがポイントで、アリータにイドを「dad(お父さん)」と呼ばせて頬にキスさせるのはちょっとやりすぎだなと思いました。

OVAではイドはダークな部分を持つキャラだったと思うのですが、映画版ではイイ人っぽさが全面に出ていましたねぇ。あと、イドの元恋人(OVA)を元妻にして、死んだ娘の母親にしたというのも、あまり好きじゃない改変だな。アリータを助けたのが母性からというのが気に入らない。

ハリウッドらしいといえば、白人・黒人・アジア系とキャラの人種を万遍なく取り揃えているところも今時のアメリカ映画らしい配慮ですね。(嫌みではない)

 

正直、実写とCGでここまで表現できるなんて、ハリウッドの最先端映像技術はすごいなあと本当に感心します。そして、日本のアニメはこの技術にどう対抗できるのか、興味と心配の両方が…。80年代後半から90年代前半の日本のセルアニメは確実に最先端だったし(押井監督の攻殻GITSとパト1&2はいい例だよね)十分対抗できたんですよね。ただ、日本でもCGが主流になって、手書きのアニメはロストテクノロジーになっていくだろうし、資金力に劣る日本のアニメ界がCG主流のSFものを作るとき、どういう風に映像をつくっていくのでしょうか…。それとも、映像表現でハリウッドに勝つことはあきらめて、アイデアで勝負!となっていくのかしら。

 

そうそう、私はハリウッド版の攻殻機動隊をまだ見ていないんですよ。吹き替え版が見たかったので、映画館に行かなかったのですが。少佐のお声は田中敦子さんじゃないとイヤだし、バトーも大塚明夫さんの声じゃないとイヤ。でも、アマゾンプライムでみられるから、とりあえず見てみるか。さすがに、アメリカのアマゾン日本語吹き替え版はないだろうけど。仕方ないね。