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ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。クシャナ殿下と南雲隊長とハマーン様に愛が偏っています。

アニメ「バナナフィッシュ」22話~最終話

アニメ「バナナフィッシュ」も最終話を迎えました。スタッフの皆様本当にお疲れ様でした。

総括:

2クール+10分超過で原作19巻、最後までやりやがったよ、おい!

 

まさか最後まできっちりやるとは思っていませんでした。なめてました。すみません。 

ダイジェスト版だの詰め込みすぎだのずっと文句ばかり言っていてごめんなさい。別コミ連載中から読んでいた古いファンのたわごとと思って大目に見てやってください。

まあ、クオリティはともかく、最終回を10分延長してまで作り切ったその根性には敬意を表します。でも最終回を10分延長なんて、ノイタミナ枠では異例なのでは? 深夜枠ならではとも言えますが、結構反響あったのかな。グッズとかいろいろ出てるみたいですし。

このアニメ版がきっかけで一人でも多くの若い方が原作を読んでくださればアニメ化は成功だと思えますので、原作未読の方はぜひお手に取って、原作の会話の機微を楽しんでもらえれば嬉しいなぁ。

 

 以下、超ざくっと、各話感想!

  • 第22話

このシリーズで一番イヤな回かな…。もともと、原作でもフォックスのレイプシーンが嫌いでした。なんというかとってつけた感があったし、マックスがアッシュのポルノ写真を焼き捨てた段階で、この話題は終わらせて欲しかったんですよね。アッシュは男版小夜子(吉田先生の「吉祥天女」に出てくる魔性の少女)だと思うし、吉田先生の作品の中で一貫して性的被害を受けた少年少女が主題になっていて、それ自体は吉田先生の作品が好きな理由の一つなので、その点が問題ってわけではないんです。ただ、回数が多くなると、物語の中でその重みがなくなるような気がしてイヤなのかも……。特にアニメは駆け足だからねぇ。実際、アッシュが女なら、こんな設定は少女漫画誌ではありえないでしょう? 少女誌で男だからありえたというが興味深いところですが。キーポイントは男女間における性的被害の非対称性なので、女を男に置き換える、もしくは男を女に置き換えるという分析行為は無意味ではあるんだけど。その意味で、ジェシカとアッシュを対照させるのは拙い語り方と思うな。あ、これはアニメ版について言っているわけではないです。

アッシュの「ヒマそうだな」のセリフが好きです。でも、もうちょっと凄みを聞かせた演技をして欲しかったわ…。シンがアッシュに弱音を吐くシーンがめちゃくちゃ好きなんですが、もうちょっとこう、緩急を利かせた演技が欲しかったなぁ。あと、ジェシカの演技が妙にオバサンくさいんですが…。

 

月龍とブランカの別れのシーンですが、月龍がすばらしく美しいわ。スタッフの方で絶対月龍ファンがいるよね! 月龍が場所を教えてあげるのは彼に残っている最後の良心。月龍は本当はいい子なんだよ…。(月龍ファンの私はここを強調しておきます)

 

  • 第23話

シンが辛くて悲しい。CVの方、頑張っていらっしゃるんだけど、もうちょっと…。

あと今回見ていて思ったんですけど、ケインがアッシュの相棒としてすばらしい存在感!ちゃんとアッシュのことをわかっていて、いいなぁ。「ラオのことは気にすんな。相性の悪い奴っているもんだ」ってセリフが好きなんだよね。アッシュは繊細で精神的に不安定(もちろん、それがアッシュの魅力)だけど、ケインは精神的に安定していて、大人だし、頭もいいし、頼もしい!CV三宅さんの声もイメージにぴったりで、演技もとてもいい感じ。今回のアニメ化で私の中で一番存在感がアップしたキャラです。

 

酔っ払い月龍はかわいいねぇ。福山さんのネチネチ演技がすばらしい…。福山さんは原作ファンだそうで、気合入っていますね。月龍とブランカの会話は安定しているので、安心して聞いていられるわ…。

 

  • 最終話

オープニングロールの最後で、石塚運昇さんへの追悼メッセージが入っていましたね。それだけでもうなんというか胸が一杯になりました…。まさか最後まで録音されていたとは思っていなかったのですが。闘病中の折に、ゴルツィネの最期を演じられたなんて。でも、アッシュの仇敵ゴルツィネを石塚さんに演じてもらえてよかったと思います。ゴルツィネの最期の顔がどことなく満足そうで複雑な気分になりました。愛という名前で、彼のアッシュに対する執着や支配、性的・精神的虐待を認めるつもりはありませんが、ある意味あっぱれな最期です。

マックスにアッシュからテクストメッセージが入っていたのは(しかも父さん呼ばわり!)、いいアニメオリジナルとは思うのですが、逆に、手書きの手紙という英二君のアナクロな部分が時代を感じさせるというか、齟齬が出てしまった気がします。(しかも今時、紙の航空券はないよ…)

 

最終回は、シンの魅力が(私にとっては)満載でした。

シンとブランカのコンビはまさしく癒し系! この凸凹コンビ大好き! 可愛いよね、二人とも。

そして、月龍とシンの会話。月龍美しくて、かわいいわ。えっと、ここの部分、CV福山さん気合入りすぎていませんかねぇ。もう少しさらっとした演技でよかったと私個人は思うのですが…。シンの前では素直に泣いたり、怒ったり、素になれる月龍がかわいいんだ。シンに殴り返されて倒れる月龍に、原作では「おい大丈夫かよ」ってセリフがあったと思うんだけど、カットされてた…。最後の子どもらしいケンカシーンが大好きなので、カットされなくてよかった。ここのシーンはCVのお二方の演技がいいですね。シンのCVの方はシリアスよりもコミカルな演技の方がむいていらっしゃるのかな。

アッシュはシンのことを原作では「バカがつくほどのお人よし」と言っていたけど、この「バカがつくほどの」カットされていたなぁ。ま、尺がないから仕方がないんだけど。

そして、アッシュにむかって「強情っぱり」と言えるシンは大好き。そして、英二に対して空港で優しいウソをつくところも…。

シンはこの後、一番重荷を背負うことになるので、辛いなぁ。

 

原作通りのエンディングではあるのですが、やはり胸がいっぱいになりました…。ただ、アッシュが死んでこそ「バナナフィッシュ」は名作になったのだと思います。

 

(でも、その後の他作品でセリフだけで月龍を殺したことは納得いかないけど…。吉田先生、勘弁してくれ…)