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ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。

デビルマン crybaby 第5話 (2018)

デビルマンOVAでシレーヌに心を奪われた私は引き続いて最新作のcrybabyシリーズを視聴。このためにNetflixに加入するという気の入れようです。(もっとも無料期間の一か月間で止めるつもりです。そもそもNetflixのアニメラインナップはいまいち私の好みじゃないんです。サンライズ系がないというのもちょっと。あと、古いアニメもほとんどないですし。日本のNetflixならまた違うのかもしれませんが。)

 

ざっと全部を見た感想。

とてもスタイリッシュでモダンな作りで、好印象です。平坦な少女漫画風の絵柄がエログロな内容をうまく和らげている感じですね。

あと、音楽の使い方(特にヒップホップの使い方)がモダンでいいですね。

オタク以外の若い世代にアピールするにはいいと思います。特に、海外展開を考慮するなら、アメリカの若い世代には確実にうける路線ですね。もともとヒップホップ自体、人種差別・階級格差・経済格差に対する若者の怒りや鬱屈が音楽の根底にあるので、それをうまく取り入れている(ミーコのエピソードなど)のもいいと思います。

 

内容はエロ盛だくさんでしたね。これもネット放映により制約の少なさだからでしょうか。エロは個人的に歓迎ではあるのですが、話の内容的にあまり意味のないエロが多いとちょっと残念かな。サービスシーン的になってしまうので。

 

で、肝心の第5話です。(シレーヌとカイムは5話以前にも登場していますが。)

シレーヌの人間体はきれいなお姉さんっていう感じで悪くないのですが、悪魔姿自体がすでに美しいので、人間体にあまりメリットはないとも思いました。でも、カイムの人間体はすごく好みです。ああいう、ごついおっさんと気の強い美女のコンビは大好き!人間体のカイムと妖鳥姿のシレーヌをいちゃいちゃさせたい!

あと、crybabyのシレーヌは性欲が強調されすぎていて、性欲のみで行動しているかのように描写されているのが、ちょっと不満です。OVA版はストイックで孤高な印象だったので、そちらの方が好みかな。あと、これは榊原良子さんの演技がそう感じさせるからなのかもしれませんが、どことなく儚げで孤独な印象がOVA版のシレーヌには感じられるので、そういう部分が削られているのも残念かな。

ただ、田中敦子さんのお声も演技もcrybaby版のエロいシレーヌお姉さんにうまくはまっていたと思います。その点に不満はないです。そもそも、少佐の喘ぎ声が聞けるなんてラッキーとしかいいようがない♥ (うーん、少佐とクゼのコンビか……)

 

カイムは前からシレーヌに好き好き光線を出しまくっていて、でも相手にされていなかったという、ね。可哀想。で、最後にようやく彼の愛が本当だとわかってもらえたわけだ。

OVA版だと、カイムが唐突に愛を告白したみたいな感じになっていて、このあたりの解釈は好みですかね。

 

ちなみにデビルマンとの戦闘シーンは、OVA版が圧勝だと思います。

 

 

 

デビルマン OVA 2 妖鳥死麗濡編(1990)

最近、榊原さんのお声を聴いていなくて、榊原成分が足りない!補充しなければと思ったのがきっかけです。手っ取り早くパトレイバーでも見ればいいんですけど、とりあえず見たことのないものを見るかと思い立ち、デビルマンOVA2を見ることに。

特に深い理由があったわけじゃないんです。デビルマンには何ら思い入れもなく、永井豪作品にもさほど関心はなくて(すみません!)本当に単なる思い付きでした。

あえていうならば、最近出た新作でシレーヌのcvが榊原さんから田中敦子さんに代わったという話を目にしたんです。cvが榊原さんか田中敦子さんなんて、私の好きなタイプのキャラに違いないと勘が働いたという感じでしょうか。

 

で、見てみると…

 

まず驚愕したのがそのクオリティの高さ。シレーヌとデビルマンの空中戦がぬるぬるとよく動く動く!特に都心の高層ビル群をバックにした空中戦はレイアウトが素晴らしいです。90年代セルアニメの凄さを見たって感じです。

音楽は川井憲次さんなのも個人的にポイント高いです。一度耳にしたらすぐに川井さんだとわかるんですよね。90年代らしい音ではありますが、高揚感のある曲はシレーヌとデビルマンの戦闘シーンにぴったりです。でも、時々、パトレイバーで聞いたことのあるようなフレーズがあって、思わずニヤニヤしてしまいます。(音響監督は千葉繁さんなのか。ふむ)

 

でもって、シレーヌに心を撃ち抜かれました。あの禍々しく美しい姿に榊原さんのお声がもう見事にマッチしています。強く孤高なんだけど、はかなげなところがあって。これはもう、榊原キャラです。

で、カイムとの純愛…。このカイムとの純愛は全く予備知識なく見たので、予想外で唖然。

 

「血まみれでも君は美しい」

 

 ああ、これは名セリフだ。

榊原さん相手ということで、思わずクシャナ殿下が脳裏に浮かびました。ユパ様(下心なし)とかナムリス(下心あり)が殿下に言ってもぴったりなセリフだ。

 

この二人は仲間というか同僚って感じだなぁ。カイムが自分の体を使えって言ったときに、シレーヌは驚いていたから、シレーヌはあくまでも単なる仲間の認識だったのかな。一方でカイムはずっと愛を秘めていた、と。で、シレーヌがカイムに答える口調がとても優しいのね。いいねぇ。

 

シレーヌはアモンと恋仲だったっていう別設定があるけど、どうなんだろう。このOVAでは一度だけ、「アモン」と感慨深げに呟いているけど、恋愛感情はもうなくなっていて、残っているのはただ執着って感じがする。(ハマーンちゃんがシャアに執着しているような感じ?)

 

シレーヌはカイムの愛を受け入れたけど、それが二人の死だなんて、泣ける純愛だ。悪魔の純愛っていいねぇ。

 

この二人で妄想話を書きたいけど、短いポエム風のものにしかならなさそうな悪感......。