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ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。

アニメ「平家物語」(第1話~11話)

アニメ「平家物語」を第1話から第11話(最終話)まで見終わりました。

映像と音楽はすごく好みだったんだけど、あまり心に残らなかった……。

とりあえず、以下中身のない感想! 今更、平家物語にネタバレも何もないんですけど、一応ネタバレ警告しておきます。

 

 

 

まず前提条件として、私の日本中世史の知識は義務教育レベル。(大昔の大学受験は世界史選択だったので、日本史は大学受験レベルですらない…)平家物語も通読したことすらないです。最初の「祇王」とクライマックスの「壇ノ浦」と最後の「灌頂」の巻くらいしか読んだことがない。あとは、敦盛とか那須与一とか有名エピソードを聞きかじりした程度。

なので、宮廷の権力争いとか、平家のみなさんのややこしいお名前とか、前半部分はあまり頭に入ってこなかった。私のような視聴者を考慮して、説明セリフは結構あったんだけど、ねぇ。むしろ説明セリフが耳ざわりだったので、全くの第三者(神の視点)ナレーターが欲しかったなぁ。

キャラデザはかなり好みだったんだけど、平家の息子たちの名前と顔がなかなか一致しなかった。できれば名前のテロップを入れて欲しかったんだけど、これって無粋なリクエストなのかな…。

正直、第三者の語り手(&未来視できる)びわの存在意義があまり感じられなかった。視聴者の視点を代弁?しているのかもしれないけど、うーんイマイチ。視聴者も平家の行く末を知っているわけで、未来視できるびわの優位性があんまりないというか、なんだろうねぇ。徳子視点というのは大正解だと思うので、もっと徳子にフォーカスしてもよかったのではと思ったりしました。

 

映像表現も音楽も好きなんだけど、話があまりにも淡々と進んでいくので頭に残らない感じ。もう少しメリハリが欲しかったなぁ。戦のシーンも同様に淡々としすぎ。バトルアニメではないというのはわかっているんだけど、それでももう少し迫力があると、話の流れにメリハリがついたのかも。

 

後白河法皇のCVが千葉繁さんだったのがなんかおかしかった。真面目な千葉さんだよ!飄々とした感じが宜しいですなぁ。

あまり出番がなかった義経のCVが今をときめく梶裕貴さんだというのも贅沢だなぁ。義経がめっちゃ美少年でトキメキました。もっとこの義経を見たかったので、ぜひ義経で番外編を。

 

壇ノ浦の戦いで入水した徳子が源氏の兵に熊手で髪をひっかけられて救われるというシーンを楽しみにしていたんだけど、ビワに救われたという改変はあんまり好きじゃないなぁ。

 

最後に、後白河が出家した徳子(建礼門院)を訪ねた際に、柴漬けをお出しされるというシーンがあったのですが、あまりにも現代的というか俗っぽい描写でかなりがっかりしました。確かに柴漬けにはそういう曰くがあるそうですが、それをそのまま映像でがっつり出されると正直興覚めしました。おそらく豆知識くらいの感覚で良かれと思ってこのシーンを入れたんでしょうが、灌頂巻の諸行無常の雰囲気がすっかり飛んで行ってしまいました。残念!