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ぬるいオタクのひとりごと。だらだら、まったり、マイペース。

馮小剛「Youth (Fanghua/芳華) 」2017

長い間、中国(語圏)映画とはご無沙汰でした。昔は好きでよく見ていたんですが、単に忙しいのと、限られた時間の中でアニメを優先させていった結果、中国映画のブランクはひどくなる一方に。残念ながら、私の中国映画の知識は所謂第五世代で止まったままです……。

 

この前、珍しいことに比較的最近の中国映画を見たので、以下、超簡単に雑感。

 

馮小剛「Youth (Fanghua/芳華) 」2017

 

以前どこかでレビューを読んで評判が良かったので、見てみました。素直にいい映画だなと思いました。(小並感)

内容は、文革時代の人民解放軍の文芸工作隊の隊員たちの青春を描いたものです。共産主義国のプロパガンダ芸術が好きなので、それだけで美味しくいただけるというものです。(『白毛女』とか、あーいうのです)

 

ちなみに女の子たちがすごくエロかわいいです。ダンスや水泳やら健康的な青春を描きながら、実はエロ目線?というシーンが多くて、ドキドキしました。馮監督はなかなかツボをおさえていますな。(エロおやじ目線ですみません)

 

報われない愛とか、いじめとか、きつい人間関係てんこもりです。

 

ヒロインの何小萍がすごく可愛そうなのよ。父親は労改送りで、貧しく育っているのですが、才能を見出され、名前を変えて入団。でも、いじめに遭って…。父親は娘からの手紙を受け取っているんですけど、返事を出すことができなくて、結局死ぬんですが、このシーンには泣きました。

で、ヒロインを暖かく支えていた劉峰というヒーロー(超イイ人)には好きな人がいて、この女性に告白し抱きしめたたところを人に見られて、女性は身を守るために(恋愛はご法度なので)ウソをついて彼を告発します。結果、彼は文工団を追い出されて、中越戦争の最前線に送られます。で、右手を失うことに。

(ちなみに、彼にウソの告発をした女は、最後は金持ち華僑と結婚してオーストラリアに引っ越すという超勝ち組。なんて皮肉な結末。でも人生ってそんなもんよね…うう)

 

ヒロインも舞台で演じることを拒否して、その報復として、看護婦として中越戦争の最前線に送られ、心を病むんです。

 

文革も終わり、改革開放路線になって、文化工作団は解散します。この解散シーンもなかなか泣けます。個人的にも、人民服時代の中国が懐かしいので、なんというか、あの時代の中国はもう帰ってこないんだなっていう感じですかね…。

長めのエピローグとして、90年代、中年になった元団員たちの生活が描かれています。拝金主義が蔓延する現代で、日銭を稼ぐことすらできない劉の姿が本当に涙を誘います。戦争の英雄だったはずなのに、労働者として貧困に苦しんでいる退役軍人の劉。彼とヒロインの何小萍は戦没軍人のお墓の前で再会して、残りの人生を共に生きます。(結婚はしなかったとナレーターは語りますが)これはわずかな救いではあるんですけど、お墓の前で再会っつうのはちょっとメロドラマ過ぎますかね?

 

にしても、検閲が日ごとに厳しくなっている習近平政権下で正直よく公開が許されたなと思います…。

 

後半の中越戦争描写がかなりエグイのでグロテスク描写がダメな人にはお勧めできませんが、そうでなければかなりお勧めです。(正直、グロ耐性のある私でも、結構きつかったんですが・・・)