もう一つ中国語圏映画、というか台湾映画を最近見たので、以下雑感。
楊雅喆 「血観音(Xue guanyin/The Blood, the Corrupt, and the Beautiful) 」2017
こちらも前回のエントリー同様、割といいレビューだったので見てみました。台湾映画を見るのもすごく久しぶりです。
内容は台湾の上流階級を舞台にしたやくざものって感じ。
アンティークの売買は表向きで、政界の裏金工作などのダークなお金を扱っている、上流階級の奥様が、不正をばれそうになったので、人を殺し、次々と殺人をするのですが、それに娘と孫娘が巻き込まれていくという話です。
うーん、プロットがいまいち唐突というかついていけない感じです。
主眼は母と娘の葛藤というだけあって、母、娘、孫娘の三代を演じた女優陣の演技は見事でした。
あとは、台湾映画にありがちな中途半端な日本語とか、そういうのはまあ、日本人の私としては微笑ましく見られるから、いいかな。あと、主人公母娘たちの家も日本家屋だったのが、台湾の上流階級が誇る(?)日本趣味を表していて、微笑ましいという感じ。
映画冒頭に語り物のシーンがあって、通俗仏教的な因果応報を説いています。
いわゆる弾詞という芸能なのですが、このシーンがコミカルで面白かったんです。
で、最後にもこの弾詞のパフォーマーで締めくくるのかと思いきや、そうではなかったので、肩透かしをくらった感があります。
えーと、お勧め度としては、まあ、そんなに、という感じです。台湾映画マニアならともかく…。