Untitled

ぬるい懐古オタクがだらだらと語るだけ。

恋は雨上がりのように(アニメ版)

アニメ版「恋は雨上がりのように」にはまっていたんですが、完結したので、以下雑談。

まず、まだ原作漫画は一巻しか読んでいません。ちょっと心構えが必要なようなので、この夏にゆっくり読もうと思っているんですが。(炎上?するほどのエンディングみたいだったようで…)

 

アニメ版はきれいにまとまっていたと思います。最終回の陸上のシーンで足怪我しているのに走れ!とか言っているシーンはどうかと思いましたが。

 

シリーズ前半部分はワクワクドキドキで、配信される日が楽しみでした。(アマゾンプライムの世界同時配信というのも私的にポイントが高かったんです。日本国外に在住している身としては、日本で流行っているものをリアルタイムで経験できない苛立ちというのは常にあるので。もちろん、オンラインでみる手段は色々あるのですが、ゴニョゴニョと言葉を濁さざるを得ないので。)

 

着地点が難しそうで、どう決着をつけるのか興味津々でした。

店長と今すぐ付き合ってハッピーエンドというのはあり得ないと思っていたので、以下のような選択肢を考えていました。

1)店長はあきらの気持ちを受け入れるけれど、高校を卒業するくらいまではプラトニックな関係を続ける。

2)とりあえず、今は付き合えない。でも、あきらが大人になってから付き合うような未来が示唆される。

3)とりあえず、今は付き合えない。でも、将来、また再会するような未来が示唆される。

4)お互いの道を歩む。

結果的に4番目だったわけですが。

若くてかわいい女子高生がさえない中年のオッサンにぐいぐい迫るというのが可愛くて面白かったので、その面白い部分を損なわずにきれいに着地させるのはなかなか難しいと思います。お互いの夢(作家と陸上選手)に話の焦点をシフトさせて、失恋感を減らすというのがバッドエンドを避けるやり方としては無難だったんだな、と。

 

あきらとの交流を通して、店長が失った若さや過去の夢を思い出して、ほろ苦い気持ちになるっていうのが叙情的なビジュアルや音楽と相俟って、私的には一番胸にぐっときたんですけど、これってあまり恋愛とは関係ないような。中年になって失ったもの(きらきらした若さとか夢とか)を思い出して胸が痛くなるって感じですよね。あきらちゃんの若さゆえの一途さとか情熱はその失われたものを思い出させるから、懐かしくもほろ苦く感じるというわけで。

 

まあ、なんだかんだ言って、私が恋雨を見始めたのは、店長がパトレイバーの後藤隊長似だったというその一点だけなんですけど。(でも、それだけじゃないし、最後まで見るほどにちゃんと楽しみました。)

にしても、近藤店長と後藤隊長は中身が全く違いますねぇ。後藤さんはあんなにいい人じゃないし。悪いおじさんでしょ。(でもそこが好き)